近年特に私立大学の入試において、年明けに行われる一般入試の募集人数が減り、年内の総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(指定校推薦・公募推薦等)での募集人数の割合が増えている傾向にあります。 (これ以降は総合型選抜入試・学校推薦型選抜入試をまとめて年内入試と称します)さらに昨年度からは併願できる年内入試が多くなっています。
入試方式も学校や専願・併願によって様々で、小論文やプレゼンテーション、一般入試のような学力検査、授業体験型(大学の授業を体験してその授業についてのレポートを提出する)というのもあります。併願できる年内入試では試験方式が基礎学力検査を課される場合が多いように思われます。専願ではこれまで通り志願理由書や活動報告書、将来設計書等の書類審査と面接と小論文が多いと思われます。併願制で学力検査がある場合には各科目に対する理解を高めるように対策をしていくしかありません。しかし、専願制で書類審査・面接・小論文では対策の仕方次第で合格率を格段に上げることが可能です。
まず書類について
①志望理由書では志望理由として「その学校でなければならない理由」を明確にする必要があります。将来の夢や目標から逆算して、その学校特有の取り組みや在籍している教授や先生の研究分野等々を紐づけて論理的に述べなければいけません。
②活動報告書や将来設計書についてですが、こちらは学校によって必要なところと不必要なところが分かれます。これらも将来の夢や目標にリンクさせて、取り組んだことや取り組む予定の出来事からどのような力を身につけ、養うことができたかを述べなければいけません。
③小論文については内容云々よりはまずは基本の小論文の形に沿って書けるようになることが大事です。こちらの準備は高校1年からでも2年からでも早いに越したことはありません。自分の主張を説得力のある文章にするためにきちんと論理立てて書けるようにしましょう。そこからは文章を読んで書く課題文型や、グラフや表を見て文章を書く資料型など受験校の出題形式に合わせた対策をしつつ、必要な分野の知識をためていきましょう。ちなみに小論文を対策すれば現代文の対策にもなります。
時代に合わせて入試に必要な力・試される力は少しずつ変化していますが、このように年内入試にも明確に対策方法があり、念入りに準備すれば格段に合格率をあげることが可能です。
三ケ日校でも例年年内入試の対策で通塾してくださる生徒さんがいます。しかし、対策方法を知らずに年内入試が残念な結果になってしまい、11月頃の一般入試直前で慌ててお問合せしてくださるパターンもあります。もちろんその場合にもきちんと面倒を見ますのでご安心くださって構いませんが、せっかくのチャンスをものにするためにも入塾するかしないかに関わらず、一度ご相談ください。
名学館和田塾 三ケ日校 坂本夏希