これから新高校3年生になる皆さん、大学受験についてはどのくらい意識していますか?すでに多くの情報が世に出回っているので、入試方法の詳細はここでは割愛します。お伝えしたいのは、志望校合格に向けて何をしておかなければいけないのかということです。それは第一志望に合格するための勉強とか、そういった単純な話ではありません。(もちろん重要ですが。)
例えば、この春、高1、高2と非常に高い評定平均をキープして頑張ってきた新高校3年生の生徒さんが、その後も順調に頑張って、国公立大学を学校推薦で受験できるようになったとします。その生徒さんはおそらく9月から10月にかけて当然、その大学の推薦入試の対策に全力取り組むでしょう。しかし、もし、その入試に失敗してしまったとしたら、その生徒さんはどうするのでしょう?残された手段は一つ。一般入試で勝負することですが、推薦対策に全力を投入していた期間、一般入試の勉強をしていなければ、そこから挽回するのは至難の業です。
大学入試の方法が多様化したのと同時に入試時期もまちまちになりました。比較的多くの生徒さんが、年内に、推薦や総合型選抜を利用して大学合格を勝ち取ろうとしています。もちろん、受験戦略的に自分の有利な条件で勝負するという事自体は間違っていません。ただ同時にダメだった場合の想定も重要です。つまり、上のケースでいうなら、推薦入試の対策とともに一般入試の対策もしておくべきなのです。そう考えると、違う形式の試験対策には純粋に2倍の努力を要することになります。
そう聞くと「えーっ、そんなのできないよ」と言う生徒さんも少なくないでしょう。でも、ひょっとしたら第一志望の大学へ行くのと、第二志望の大学に行くのでは、そこからの人生が大きく変わるのかもしれませんよ。だとしたら、可能な限り力を尽くす価値があるのでは?
ヒント:24時間ー(生活時間+学校にいる時間)=皆さんが自由に使える時間
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」(王貞治)
塾長 石澤信介