高校生になってはや一年が経過しますが、みなさん成績の方はどうでしょう?
最近、定期テストの点数が悪いのになぜか成績はいいという傾向が見受けられます。これはかつて高校の成績は定期テストの点数次第だったのが、近年では、評価の仕方が中学の時と同様に、
「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習 に取り組む態度」を基準にして行われるようになったからです。そのため、テストで点数が取れなくても良い成績がもらえる、といったことが起こります。また、定期テストで点数が取れているという生徒も、模擬試験だと点数が取れないというケースが多々あります。これは定期テストの直前だけ頑張っている生徒(短期記憶型)に起こりうることです。いずれの場合でも「成績=真の学力」というわけではないということが言えそうです。
今や学校推薦型選抜や、総合型選抜で年内に大学入学を決めてしまう生徒が、全体の5割以上となっている実状があります。もちろん、志望校への入学が早く決まること自体は全く否定しません。しかし、いずれの入試も合格可能性が100%でない以上、万が一、年内入試が上手くいかなかった場合、残された手段は一般入試のみとなります。そうなると、必要になるのは「長期記憶」によって定着した真の学力です。この「長期記憶」は何度も繰り返し覚え、思い出すという過程を経てようやく身につくものですから、それを意識した生活を送っていないと、狙える大学は本来の志望校より数ランク下の学校ということにもなってしまうわけです。そうならないためにも、みなさんにはぜひ、普段から少しずつで構いませんから、学習習慣をつけておきましょう。例えば英単語を毎日覚えるだけの習慣だって身につけば、少なくとも受験や定期テストにそのまま活きてきますし、また、その結果、他の教科に時間を使うことができるようにもなりますよね?
いざという危機に備え対策を取っておくこと(これをリスクヘッジといいます)は、学生時代に限らず本当に大事なことですよ。
塾長:石澤信介